陽は際限なく世を照らす

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中等部2年生に進級した司と藍は、中等部に入学した鷹夜、令、絃、美月に校舎内を案内した後適当に校舎周辺を歩いていた。 司:「しっかし、絶好の昼寝日和だよな…」 令:「兄者ならそう言うだろうな。あと、この馬鹿デカいのも」 絃:「成長する度にオレの扱いヒドくね!?」 鷹夜:「令だけいじり倒すってズルいな~」 絃:「ってお前もかよ鷹夜ぁ!!!!」 現在地、校舎周辺を覆っている桜並木の中。 春独特の淡い空色と、薄桃の桜吹雪が穏やかさを魅せる。 藍:「美月ちゃんも入学おめでとう、これ昨日作ったの」 美月:「うわー♪ 桜シフォンにミルクティーだぁ! あたし入学できてよかったぁ~…ありがとう藍ちゃんっ!」 藍:「わっ…ふふ、どういたしまして」 賑やかな男子集とは違い、女子組はほのぼの穏やかに過ごしているらしい。 美月:「そう言えば遙ちゃんは?」 藍:「六年生は新入生の引率しなきゃいけないから今日は来れないって言ってたよ」 美月:「ふーん…もったいないにゃー…」 こて、と首を傾げた弾みに美月の髪につけられた赤いリボンがふわりと動く。 ハーフアップにして一部だけ結わえてあるのか、他の部分はストレートヘアだ。
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