第一章 事件〈ハジマリ〉
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「おい、大丈夫か!? 」 良平は、その少女に駆け寄った。 「しっかりしろ、おい!! 」 「う、うぅ……」 「と、とりあえず、家に連れて行くか」 パニクって、正常な判断を出来ない良平。 本来なら、許されざる行為かもしれないその行動は、しかしこの時ばかりは正しかったのだと、後に良平は知ることとなる。
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