第一章 事件〈ハジマリ〉

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「……クエイカー? 」 何かしら、怪しんでいる様子の良平。 「(や、ヤバッ)」 内心では、冷や汗をかいているクエイカー。 「クエイカー? クエイ・カー? 」 ズテン と、クエイカーがずっこけた。 名前を区切るかどうかを考えていただけのようだった。 「ハァ…… 区切らないわよ……」 「ん、そうか。すまない」 未だに名前が明らかに本名ではないと気がつかない良平。 「で、君はどうしてあんな所にたおれていたんだ? 」 やっと本題に入る良平。 「実は…… 謎の組織に追われていたの」
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