第一章 事件〈ハジマリ〉

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「謎の組織!? 」 クエイカーは、良平が組織についてなにか知っていたのかと思ってしまった。 「……どういうこと? 」 ズテン、と、本日二度目のズッコケ。 ただ単に、頭がついていっていないだけでたある。 その証拠に、頭から煙があがっている。 「はぁ、だめだこりゃ……」 「つまり、不審者の集団に追われていたと解釈すれば良いのか」 「……まぁ、ざっくり言えばそういうことね……」 「何で追われていたんだ? 」 「知らないわよ」 クエイカーは、自分が追われている理由を知ってはいるのだが、他人に知られる訳にはいかないそれを、良平には話さなかった。
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