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「あっ、木下さん、ご無沙汰してます」
良平は、中年の刑事にあいさつをする。
「おぉ、白河クンか。久しぶりだな。……とすると、君が荒谷クンの交代か」
「ハイ、そうです」
「……ワシも、長年刑事をやってきたがな、ここまで酷い死体は初めて見たぞ。若いもんは見ん方がエエ。あれは、まだ現場に慣れんうちから見るもんとちゃう」
どうやらよっぽど酷い遺体らしい。
しかしこの刑事、東京で関西弁しゃべっているが、まわりの人は聞きづらいと思うのだが……
「いえ、大丈夫です」
そう言って、良平は現場に向う。
「なら良いが……」
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