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更に良平は続ける。
「一連の事件の共通点は、いずれの死体も『首から上が斬り飛ばされ』て『腹部に大小の内出血の跡』それに、『原型も残さないほど切り刻まれた頭部』です」
あまりにもおぞましい殺し方に、部屋の中は静まり返る。
「……スプラッタやな……」
木下がポツリと呟く。
「『スプラッタ・ジャック』 今回の事件はこう呼ぶで」
ちなみに、木下は少々、二次元に毒されているらしい。……チラッと見えたハンカチに、深夜アニメのキャラが描かれていた。
「……まぁ、名前がある方が呼びやすいが……」
木下のネーミングセンスの無さに呆れ返る一同。
……誰も反対しないという状況には、少し頭痛を覚える。
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