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さっそく仕事が終わり、一度家に帰ってから産婦人科を訪れた。
病院の候補は二つあり少し迷ったけど、家から遠い方にした。
そこは
母が私を産んでくれた場所。
妹が甥っ子を出産した場所。
昔からある古い印象とは真逆に、建物の中はリラックスできるように工夫が凝らされ、明るかった。
硝子の向こうの箱庭には玉砂利が敷かれ、名前知らないけど木が植えられている。
根本には水仙の葉っぱみたいなスマートな緑が覆っていて、合間をブルーの電飾が騒がしくない程度に瞬いて綺麗だった。
ほうほう、ほう……！
Ｔhis is 産婦人科！！
壁に沿って並んだイスに座ってる、旦那様らしき男性に付き添われた女性なんて そんな光景ドラマで見た事ある気がする……！
午後一に着いたから始めはあまり人が居なかったけど、待合室には時間と共に沢山の人が待つようになっていた。
浮かれ過ぎた私は、何においても滅多に行かない病院という事もあって、予約するという行為が頭から抜けていた。
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