1514人が本棚に入れています
本棚に追加
「……え?」
差し出された小さな手を見ながら呆然としているラピスにたいしてレオは若干照れているのか目をそらしながらぶっきらぼうに言った。
「長い旅になるかもしれにゃいけど、これからもよろしく頼むにゃ」
「……え?」
「にゃ~、もう! 旅のパートナーなんだからよろしくって言ってるんだにゃ~!」
.∧_∧
(//∇//)
「……パートナー……僕が、パートナー?
そんな! 天使様、僕なんかをパートナーなんて!」
突然のことに動揺しまくっているラピスの口に手を当てると、レオは優しく言った。
「お前はオレが助けることができると言ったときに、自分が未熟だったせいだから自分で何とかすると言ったにゃ。
そしてその言葉をしっかり実行したにゃ。お前は自分で言うほど未熟者じゃないにゃ。
立派な一人前の男だにゃ」
ラピスがわずかに顔をしかめたことに気づかず話を続けるレオ。
「それに……ラピスは自分が満身創痍なのにオレのことを第一に助けてくれたにゃ。
そのあとも、訳も説明しないのにも関わらず見ず知らずの猫のオレを受け入れてくれた。
オレにとっては、それで充分だにゃ」
最初のコメントを投稿しよう!