男娼の詠

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これは、一人の男娼の呟きである。 人買舟は沖をこぐ。 とても売られる身をただ静に漕げよ舟頭殿 何せうぞ、くすんで、一期は夢よただ狂へ 世の中を厭ふとして聞けば仮の宿に心留むなを思うばかりぞ…  
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