0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
俺には付き合い始めて 2年になる彼女がいる。
名前は楠千枝(クスノキチエ)。年は同じ25歳。まだまだ可愛いくて でもしっかり者の千枝が大好きだった。
「翔ちゃんー、ねぇ聞いてるの?」
「あーごめんごめん。何だっけ?」
「もぅー…明日何の日か覚えてる?」
「当たり前だよ。明日は俺と千枝が付き合ってちょうどニ年だろ?」
俺がそういうと膨れた頬がパァっと笑顔になる。
「うん!良かったー覚えててくれて♪」
「ばーか。そういうとこはちゃんとしてるよ」
そうは言ったものの 今の今まで千枝にプレゼントの一つもあげたことが無いのが現実…
それでも文句一つ言わず俺の傍に居てくれた。
…だからこそ この2年という記念日は大事にしたい…。
けど どーすっかな…そうぼんやり部屋を眺めていると ふと一冊の本が目につく。
「あれ?これ前から持ってたっけ?」
「あーそれ?忘れちゃったの翔ちゃん?」
と また膨れた顔をする。
「まーしょうがないか…それね 翔ちゃんが初めてくれたプレゼントだよ!って言っても私が片思いの時だったから 翔ちゃんは何気になく渡したと思うけど。」
そっかー…
でも確かまだまだ続きあったよな?
…ー!!!
最初のコメントを投稿しよう!