一色目の軌跡*赤。

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その日から決めた。 俺は千枝にその本のシリーズを記念日に贈り続けた。 ~そんなある記念日。 「千枝 いつもありがとう。ずっと大好きだから」 「ありがとう。翔ちゃん…続き気になってたんだー」 と 千枝がいつものように本を開く。 「何…これ。」 俺は優しく千枝を抱きしめる。 そう本の表紙の裏…つまり普通は白紙。だか今日は違う 『千枝…杉並千枝になりませんか?前編(笑)』 千枝と向き合う。 涙で濡れた千枝が言う。 「何よ…グス前編って(笑」 「次の話のためにさ…本も俺らも。」 「千枝 結婚しよう」「はい…。」 俺らが愛を誓った日。
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