章タイトルとか考えてらんねえ

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「………」 プロデューサーというお仕事は、あくまで裏方でしかなく。 アイドルがカメラの前に立つ時は、こっちはあくまでファンの一人。 粘着質に担当アイドルを見つめ続け、今日はどこが良いだのどこが悪いだのをチェックする。 普通のファンとの違いとしては、その観察結果をネット掲示板とかではなく、アイドル本人に直接伝えたり、トレーナーやユニットを組むアイドルなんかに伝えて、より良い物を目指すという事。 ただまあ、たかだか数十秒、ライブの宣伝の生中継をする程度で、そこまで目敏く観察する必要も無い場合が多く。 特に年を重ねた子になるとそれが顕著だったりする。 つまりは、今の俺はただの保護者、見学者という事。 (ねむ………) そういう事だ。 拓海は、ああ見えて良い子っつーか、しっかりしてるから、心労は少なかったりする。 反社会的になるのも、DQN程度に中途半端な奴より、いっそヤンキーとか族まで突っ切った方が、意外と上下関係しっかりしてるから、更正した時にまともになるのは実は拓海みたいな奴の方が、みたいな話。 その点では拓海をスカウトした俺の目はなかなかに慧眼なのでは、と考えたりもするけど (あー) 所詮18歳の高校生。 いろいろとまだまだ感情を表に出しちゃう子。 「………」 手招き。 「!」 こっち来た。 「拓海よー。なにぶーたれた顔してんだお前」 「いや………その………」 「ん」 「あ、アンタ、アタシのプロデューサーだろ!?その………そんな、遠巻きに見てていいのかよ………」 「傍に居て欲しいのか?」 「そ、そういうワケじゃ………!////」 「撮影前の撮影現場ってのに、俺が口出ししていい事っていうのはあんまり無いんだぞー。映像を取るのはあくまでTV局のスタッフさん達であって、俺じゃない。お前を着飾るのも、今はメイクさんの仕事。俺の仕事は、お前を応援する。そんなもんだろう?」 「それは………そうかもしれねーけどよ………」 「まあ、ただ単に不安だから傍についてて欲しいなら、それはそれでいいさ。けど、TV局のスタッフに囲まれた中で、同じ事務所の俺とばっかり話し込むのも違うだろ?あくまでお前をTVに映すのは局のスタッフ。なら、その為の打ち合わせをするのも局のスタッフが相手じゃなきゃダメなんじゃねえの?」 「ぅ………」 「………拓海。朝も言ったけど、かわいいぞ。お前は」 「はぁっ!?////」
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