章タイトルとか考えてらんねえ

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別にご飯食べてる最中は何も無かった。 が、しかし 「………贅沢ですねぇ」 「一人じゃ持て余すねん」 ホームシアターでゲーム。 <ウボァー 「っ」ビクッ 「あ、こーゆーのダメ?」 「い、いえ、大丈夫です………」 「ん………こっちおいで」 「………」 何も言わず膝の上に乗って来た。 なんだコイツかわいいなあ。 「ん゙ー………そろそろ着替え取りに行く?」 「あ………いいんですか?」 「えーよえーよ。家どのへん?」 「あ、えっとですね………」 「………ふむ」 「なんか………」 「もうこのままウチ住んじゃえば?」 「………とりあえず、着替え何着か置いておいてもいいですか」 「かまわんかまわん」 「さすがに、付き合い始めた初日に同棲は………」 「俺は気にしないぞ?」 「ぅぐ………だ、ダメです。甘えすぎちゃいそうで………」 (むしろ俺が甘えたいんだけどな) マジで一人でこの部屋は独り身には堪える。 「で、でも、頻繁に泊まらせてもらうくらいは………いい、ですよね?」 「住めばいいのに」 「だーかーらー………うぅー、私だって自制してるんですよぉ………」 「ま、気が向いたらいつでも言ってこい。いつでも受け入れてやっから」 「………そういえばシュウさん。結構会社の仮眠室で寝泊まりしてますね」 「仕事で疲れてフラッフラになって帰ってきて、挙げ句この広い家で一人で過ごすって、ホンット心折れるぜ………」 「………私も独り暮らしなんで、わかりますけど………確かにこの部屋でそれは辛そうですね………」 (まあどこぞのトレーナー四姉妹がしょっちゅう入り浸るけど) それでも多くて週一だからなあ。 「寂しさ溢れ過ぎて帰って来た時誰も居ないにも関わらずただいまって言う癖がな………」 「ああ、あるある………って、独り暮らしの寂しさ語り合うのってすごく不毛じゃないですか………?」 「………そうね」 カップルでする話では無いわな。 「………なるべく頻繁にお邪魔します」 「頼む」 「てゆーか、ここの方が会社近いですね………」 「駅ねーけどな」 「………」 「………」 「とりあえず今日明日は泊めさせてください」 「おう」
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