獄炎の英雄

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「瞬!待って!」 彼女は泣いていた。 「ごめん…葵…。」 僕は俯いていた。 「私を守るって言ったじゃん! それも全部が嘘だったの? 好きって気持ちも嘘だったの?」 彼女は俯き泣く。 「その気持ちに嘘は無い…。 でも僕がした事は最低な事だ。 せめて葵を守る事それぐらいはさせて?」 僕は泣いた。 「ずっと傍で守ってよ…」 彼女の声は小さく震えていた。 「ごめんね?寂しい思いはさせるけど… 絶対守るよ じゃあ、お別れだ。 バイバイ、葵…」 僕は暗闇に落ちた。 「瞬…」 彼女の声は僕には届かなかった…
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