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路地へ入ると数メートル先に路地の終わりが見え、話し声が聞こえた。
青年はそれを聞き取ったのか、すぐさま背中から壁に張り付き、遠目には人がいない風に見えるように隠れた。
道を通り過ぎたのは緑色の、所謂迷彩服を着込み小銃を肩から提げた二人組。
二人組が見える範囲から消えると、青年は再び歩みを進めた。
路地から表道へ出て、右手へ進む。
暫く右へ左へを繰り返すと、一軒に玄関がいくつも並んでいる、外の世界で言う集合住宅のような建築物が視界に入った。
青年の目的地はそこのようだが、それではなく、その手前側にある小さな一軒家へ足を進めた。
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