東より来たりし災いは、闇夜で身を包む……

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『赤より黒。応答せよ。』 「どうした。」 『侵入対象の警備状況を知らせるわ。 塀の外周、東西南北それぞれに雇われの低級妖怪が二人一組で警備中。 塀内部、屋敷外周も同様に四組が配置されてる。南北のバルコニーには狙撃兵が一人ずついるわ。 正面門には検問。取り仕切ってるのは中華妖怪。 外の様子はこんなものよ。 内部はチラッと見ただけだけど、外と同じ程度かしら。あとは、晩餐会の出席者が数名だけ。』 「分かった。監視を続けて何かあれば知らせろ。荷物を確保したら俺から連絡する。」 『ええ。気をつけなさい。』
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