東より来たりし災いは、闇夜で身を包む……

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紅魔館 直射日光とか炒り豆とか流水とかが苦手な吸血鬼『レミリア・スカーレット』が牛耳る勢力の名称及びその本拠地の名。 今宵はそこで幻想郷の有力者数名を呼び集め、晩餐会を行う事になっている。 冬に入る直前辺りから天狗や妖怪、果ては急増した外来人や鬼の殺害が何者かによって行われている。 昔からそれなりにいがみ合って来た勢力も多く、それぞれがお互いに容疑を掛け合う状況となってしまった。 そこで、被害を殆ど受けていない紅魔館勢力と八雲勢力が被害を受けたり容疑をかけられた勢力に声をかけ、それぞれの無実を理解し、事件の黒幕を見付け出す事とした。 今起こっている事態は異変どころの騒ぎではない。 故に、例年通りならこの時期は異変が起きてようとも冬眠している筈の八雲紫でさえ、今日の『晩餐会』の場には出席している。 それほどに、危険な事態なのだ。
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