act.20

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時限爆弾…!  「…デレクっ…!」 キーファーが激しい怒りに顔を歪めて、ぎりっと奥歯を噛んだ。 初めから、これが目的だったのだ。 タイマー表示は、すでに一分を切っていた。  「皆、俺から離れろっ!」 ケニーが怒鳴った。   52:00  「キーファー!」 キーファーに駆け寄ったルカが、その腕を掴む。   47:00 素早くケニーに近づいたダリオが、その肩を掴んで床に引き倒した。  「親父っ!?」  「すまんな、ケニー。わしと死んで貰う」 声を上げたケニーに、そう告げたダリオが覆い被さった。 どこまで爆発を弱められるかは分からないが、被害を最小限に食い止めるにはこれ以外方法は無い。   21:00  「スコルピオのために死ねるなら、本望ですよ」 ケニーは微笑った。   16:00  「ルカ、後は頼んだ」  「ああ」 にやりと不敵に笑ったダリオに、やはり笑って答えたルカはキーファーを抱えて駆け出した。   08:00  「…親父っ…!ケニーっ!」 キーファーの悲鳴に近い叫び声が響いた。   00:00   ドオオオオオンッ 凄まじい爆発が巻き起こり、プレイルームは炎に飲まれた。
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