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「…やめろっレオン…!」
ルカが身をよじるが、レオンは構わずシャツのボタンを外してゆく。
はだけたシャツから差し入れられたレオンの手が、ルカの汗ばんだ胸をまさぐった。
「…やめろと言ってるだろう…!」
きつく眉を寄せ声を荒らげるルカの首筋に、レオンの唇が触れた。
「……っ!」
鎖骨の上を這う湿った舌の感触に、ぞわっと肌が粟立った。
びくっと肩を揺らしたルカの腰に、レオンは手を伸ばした。
レオンの指がベルトを掴み、ルカは息を飲んだ。
…このまま、犯されるなんて冗談じゃない!
「目を覚ませレオン!俺はアガットじゃないっ!」
顔を強張らせたルカが叫んだ瞬間、レオンの動きが止まった。
「……?」
…アガットの名前が効いたのか?
思ったルカが肩で息をつきながらその顔を見ると、レオンはふいにぶっと吹き出した。
「ちょっ…駄目だっ…」
そう漏らしたレオンはルカから離れて、どさっとソファに腰を下ろした。
「…レオン…?」
「…もう、無理だ…!これ以上、無理っ…!」
ソファに身体を起こしたルカが怪訝な顔をするのを尻目に、レオンは腹を抱えて笑う。
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