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「何笑ってるの、気持ち悪い」
「あらやだ聞いてたの?オカマさん」
オカマと言われて不機嫌そうにことりの前の席に腰を下ろすのは、はとり程ではないが、整った顔に心地よいハスキーボイスの持ち主の少年だ。
「あたしは岡田だって何度言わせれば気が済むのかしら?」
「岡田の岡に真太郎の真でオカマだって言わなかったかしら?」
「真太郎って呼ばないで」
ちなみに、はとりと真逆の女嫌いである。
近寄ってくる女を撃退するためにオカマのフリをしていたところ、すっかり口調が染み付いてしまったとは本人談。
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