耳を塞いで、なんにも聞きたくないの。

9/10
前へ
/10ページ
次へ
「はと」 「………ぁ」 ゆっくりと開かれる瞳から目が逸らせない。いっそこのまま口付けてしまえたら良いのに。 兄が白雪姫に見えるなんて言ったら、どう思われるだろう。 ことりは柔らかく笑い、はとりから離れた。 「おはよう、もう夕ご飯だよ」 「ん…」 朝と同じように、ことりの頭をくしゃりと撫でて、はとりは席につく。 「いただきます」 「召し上がれ」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加