恋。来い?鯉?…いや、ちゃうて。

30/33
1219人が本棚に入れています
本棚に追加
/492ページ
「おかしいのは流さんの方だ。」 総司さんが、あたしから顔を背けつつ云った。 「あたしは、変じゃ、ないわっ。」 べっと舌を出して云ったら、総司さんに頭を撫でられた。 「何時にも増して、こんなに可愛らしいなんて。……やっぱり、変だ。」 総司さんの、その言葉を聞いて、不安になったことが一つ。 「……………あのう、総司さん?」 「ん?何?」 こてっと首を傾げた総司さんに、恐る恐る問う。 「あたしのこと、好き、って……………具体的にどう云う風に?」 総司さんは、あたしをまじまじと見つめて眉根を寄せた。 「……………は?」 いやいや、『あんた、アタシのこと本当に好きなんでしょうね?浮気とかしたらマジ殺す的なぁー?』とか、そんな修羅場をこれから繰り広げようとしている訳じゃない。 が! が、しかし! ………………………総司さんが、あんまり、あたしのことを、こう、"女性"として見ていない気がするのはあたしだけ? いや、ちゃんと告られたしね?抱き締められたしね? 不満はないんだよ? でも。……………あたしのポジションが、軽く、妹的なとこに居るんでねーかと。 まあ、不安になった訳なのだよ。ワ◯ソンくん。 なるほど。流石はホ◯ムズ先生。名推理です! ーーーーーーーーーって。違ェ。確実に違ェ!!!!!! なんで此処でホ◯ムズが出てくんの!!!!!???しかも、ネタ二回目だよな!!!??しかもしかも、推理じゃないしな!!!!??? ………………………ああ、あたしの脳味噌って、疲れるわ………。 何もこんな時までギャグやんなくても。
/492ページ

最初のコメントを投稿しよう!