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重く伸し掛かってくる護の体重と温もり。
護は何時からこんな男っぽくなったかなあ、と一瞬思案したが、流は己の貞操の危機であることを思い出して、静かに拳を握った。
「変態撲滅………ほわっちゃーーー!!!!!」
変な奇声を発しながら、流は拳を突き上げた。護のその美しい顔面に。
「ぐへぇ。」
護も負けじと変な悲鳴を上げる。
「おんどりぁーーー!!!!!」
ピンピロピーン♪
流の攻撃、フォーメーション2!!
ナガレはマモリの股間に膝蹴りを入れた。マモリのダメージは16000になった!!
「っ…何しやがる、糞姉貴!!!!!!!!」
「はっはっはっはっはっは、か弱い乙女の純潔を強奪しようとする男なんて死ねば良い!」
股間を押えてのたうちまわる護を見下ろして高笑いする流は、サディスティックとしか形容出来ない。
「死・ん・で★」
そう云うが早いか、流は己の上に、実を失ったバナナの皮よろしく、ぺろんとへばりついている護を蹴飛ばし起き上がった。
「ハン、ざまあ。」
ようく見やがれ。お姉様は強いんだ。つか、その前に『流>護』の不等式が出来上がってるし。
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