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一年は私が気づかないうちにすぐすぎていく。
大きな出来事が起こったところでそれはあまり変わらない。
そう、思っていた。
あの子が、くるまでは
●●●●
進級して高校2年になった私は、今日起こる出来事に胸を踊らせていた。
私のクラスに転校生がくるのだ。
そんなことにうれしがるなんて小学生かっつーの。と、友だち美保からは言われたが、楽しみなのは仕方ないのである。
どんな子がくるのか、美少女がいいな。
うちのクラス可愛い子多いけどやっぱ真に可愛い子に出会いたい。男子クソ。
美少女が転校してきたらこーいうんだ!
「みんな好きです!ちょー好きです!一生幸せにします!」
引かれたって構わないぜ?告白できればそれでいい!美少女可愛い!美少女天使!男子クソ!
hshs///
そんな事をにやにやしながら考えていると教室のドアが開いた。
隣の子が心底私に引いてたみたいだけど
美少女の事を考えるんなら仕方ないよね!
「うぃー、始めるぞクソ野郎どもー。
今日は転校生がくる。とりあえずハブるなー。以上。」
「先生!転校生はどんな子なのかkwsk!そこkwsk!」
「なんだー?俺のホームルームにけちつけんのか?とりあえずそこ正座ぁー。」
「先生!それはあまりにも理不尽です!足が痛くなります!」
「あぁー?取り敢えず座っとけぇー。なんならベランダの手すりの上にでも座るか?あ?」
「はい、すみませんっした!」
私が折れてそこに座ると満足そうに先生は教室をでていった。
で て い く な や
「転校生の紹介とかないの?なんなの?教師にあるまじき人なんじゃないの?てかなんで教師になったの?ニートとかやっとけばいいのに」
「河野、でてる、でてるから心の言葉が。秘めておくべき言葉が」
モブ1君が私にそう言う。
別に君には関係ないじゃないの!
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