変わらない毎日

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?「久屋、喋ってる時間があるならお茶ぐらい入れて配れよ。 オンナだろうが」 耳障り。 咄嗟に眉間に皺が寄らないように気を付けないと面倒なことになりかねない。 彼女は、"オンナだからお茶汲みをしろ"と言われるのが大嫌いだった。 もちろん、配慮は大事だと思う。 ただ、これみよがしに言われるのが我慢出来るほど、人間できてはいないと自負している。 な「申し訳ありません、南部センパイ。 朝礼を聞き逃して椎名センパイにお聞きしてました。 今から仕事に戻りますが、他の方もお茶はご所望ですか? もしセンパイお一人なら、申し訳ありません。 人件費の無駄ですのでお断りさせていただいても構いませんか?」 当たり障りなく、だがしっかりと拒絶を込めて言い放つ。 ニッコリと、笑顔は忘れない。 仮にも相手は、自分よりセンパイなのだから。
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