前章

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 この世界では、科学などの発展により環境問題がいくつも起こっていた。  国の間の会議でも重要になるほど、それはかなり無視できないほどになっていた。  だが、解決案が幾度となく講じられ行われるが、効果は微々たるもので今の状況は差ほど変わらず、その結果はかなり未来にしか出ない。  幾度となく講じられたがため、解決のための案が出にくくなってきた。  会議をしている人々は悩みに悩み、机上の空論を作り上げては、効果が期待できない、作る事が出来ないなどで殆どが破却された。  最後には神々に祈り、悪魔に魂を売りかける案などの現実逃避をする人々が現れだした。  そして虚ろの会議の中、誰かが現実逃避のその先に口にした、 「…………世界がもう少し広ければなぁ」  という、空気中に消えて行くはずの言葉にそこにいる誰でもない人物が反応した。 『その言葉のことなら僕出来まーすっ!!』  いきなり会議の為に付けていた翻訳のイヤホンから陽気な声が聞こえてきた。その声は、 『眼前のブロジェクタ、つまり写映機から出る映像にちゅうもーく!!』  言葉に従い、映像を確認すると、そこには成人とも学生とも取れる風貌の男性が映し出された。 『さっき言ってた事、世界を広くは出来ないけど、世界を繋げる事で広く出きるよ!  た・だ・し、繋がる世界は解らないから、責任はそちらがとってね♪』  映像が切り替わり、計画の内容が簡単に、かつ事細かにかかれた画面になった。  その後に、FAXが動き出し、人数分印刷された。 『この案を実行するなら、それにサインと拇印してFAXに再設置してね。それと、架空口座に入金してね。それするにもタダじゃないんだから』  全員、自分だけの判断で決めかねていたが、それ以外に頼る物、案がなくそれにすがる事にする。  悪魔か天使かわからないその契約書にサインをした。
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