7人が本棚に入れています
本棚に追加
稲荷の問いに、少女はうるさいわねと面倒くさそうに首をコキコキと鳴らす。
「いいから、アンタはそこで寝ときなさい、あの小鬼仕留めたら次はアンタだから」
「いやアンタって! オレを殺す気かよ! オマエなんなんだよ! つか、あれ小鬼って、どこが小鬼なんだよ!」
「ホントうるさいわねぇ。私から見たら酒呑鬼(しゅてんき)以外みんな小鬼なのよ……」
少女は駆け出し、起き上がろうとする小鬼目掛けて勢いよく跳び上がる。
「だ~か~ら~……」
空中で一回転をすると、その右足を鋭く振り下ろし
「手間かけさせんじゃないわよッ!」
小鬼の脳天に、かかとを叩きつけた。
最初のコメントを投稿しよう!