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朝、無数の鳥の鳴き声を聴き目が覚めた。いつもならうっとおしいと思うものだが何故かその鳴き声に体が癒されるようだ。ゆっくり起きて奴の寝ているベッドを見ると奴も今起きたようだ。
「おはよう。」
「ああ?あぁ、おはよう。んん!はぁ。ここの朝は気持ちが良いだろ?」
と伸びをしたあと緩い表情で聞いてきた。俺もそれは気になってたから聞いてみることにする。
「ああ。やけに鳥の鳴き声で癒されると思ってたとこだ。」
「お!そこに気付くか。日常的に鳥の鳴き声を聞いてると思ってるから気付かないと思ってたんだがな。説明をすると。この鳥の鳴き声はキュアバードと呼ばれる鳥だ。名前の通り癒しなどの効果だな。鳴き声にも癒しがあるし、見た目も癒しがある。キュアバードは少しでも汚れがある土地には行かない。ここは木々がたくさんあり浄化してくれてるからキュアバードがいると思ってくれ。あと、多分この家の中の鉱石にシーア鉱石があるかもな。それも癒しの効果があるから気持ちよく起きれるんだと思うぞ?っと、飯。飯を作ってくれ。材料は昨日俺が入った場所にあるからな。」
と小さな穴の方を手を向け俺に頼んできた。泊まらせてもらった身だから何も言わず入っていく。中は少し屈まないといけない。青白く光ってる鉱石のおかげで食材はすぐ見つかった。今日は朝から歩くと思うから腹持ちする食材で作ろうと思う。
脂身の少なそうな肉とハーブ?みたいなやつを手に取りあとはサラダとスープ用に野菜を幾つか。
それらを使い出来上がった食事をテーブルに置くと奴はまた待てないと言った感じになっていた。昨日と同じく「頂きます」と言うと奴も「頂きます」と言ったので不思議に思いそちらを見ると奴もこちらを見て
「昨日の話は共感したからな」
ということだった。そのあとは2人とも飯にがっついて飯を食べる音だけが響く。
食べ終わり手を合わせ2人して「ご馳走さま」をすると今日の予定を聞いていく。
「なぁ?今日は都?だったっけ?人がいる場所へ案内してくれるのか?行くなら早めに行きたいのだが」
「ん?あぁ。連れてってやるぞ?どこが良いかなぁ?村よりは都の方がいいか。まず金も持たせないと今晩野宿させるような事になるしな。なぁ?ここからだと聖都か小さな村が近いんだがどちらがいい?聖都はなかなか歩くぞ?」
と聞いてきたので少し考える。
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