聖都ユグドラシエル

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そんな俺を心配そうに「大丈夫か?」とハゲが聞いてきたが逆に聞き返したい。だが、グッと抑え「大丈夫だ、問題ない」とどこかで聞いたことあるような言葉をハゲに投げ掛ける。するとハゲから 「ギルドカード更新は受付に言いな。これと見せれば更新してくれらぁ。」 と、鑑定品とハゲの名前と指印が押された羊皮紙を手渡された。 まぁ…、あって困る物じゃあないから更新するか。というかあの受付嬢そろそろまたかこいつ…ってなりそうだな。名前も覚えられそうだし…。まぁ、仕方ないな。 そう考えをまとめハゲに別れを告げ出て受付に向かう。その時の受付の顔はやはり、またか…という顔であった。 「何度もすみません…。ハゲ…スキン・ヘッダからランクアップを告げられこちらに証明書?的なのとギルドカードの更新をお願いしに来ました。いいですか?」 と言ったら、「提示をお願いします」と見慣れた営業スマイルを向けられ、証明書?とギルドカードを提示する。すると、「はぁ?」と乙女にあるまじき声を出して疑いの目で証明書?を見ていた。少し考えたであろう後「確認して参りますので少々お待ちください」とハゲの所に行ってしまった。少し待った後受付嬢が呆れた顔で戻ってきて「確認が取れましたので、更新しますね」と違う扉に入っていきしばらくした後出てくる。 「こちらが先程お預かりしましたギルドカードになります。これでDランクまでのハンタークエストを受けることが出来ますので。」 カードを受け取りギルドを出る…。うん。夜だ。そりゃ夜にもなるわなw。はぁ…。野宿か?野宿するのか俺?ま、まぁ、まずは飯だろ?な?飯行こう。ここら辺は貴族がよく来るらしいから高そうだ。ならば行く場所は門近くだろ。そうと決まればすぐ行こう。閉まったら元も子もない。 そこからの俺は速かった。行きには時間かかるのに戻りは早いって何でなんだろうな?まさにその通りだったよ。 門近くについた俺はとりあえず近場にある大衆食堂的な場所に入った。そこの飯は食えは出来るがはっきり言って金払う程ではない。パンはナンに近くパサパサ。料理はほとんど素材だけの味。食った気がしない。 まぁ、食った…ことは食ったし、宿だろ宿!まぁ、これもすぐ近くにあったのだが…。あったのだが!まずベッド!クッション藁!掛け布団毛皮!次に壁!木材丸出し…。泣いていい?
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