妹が電波

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とりあえず…先生に台本を渡して、何故かって?妹はお芝居をする気満々なので作家、映画監督もビックリするスピードで作りあげた物が…これだ。天然な先生はこれを了承して演じ始める、この時は妹の中二病が悪い方向に傾いた序章にすぎなかったのである。 【カガ…夕焼けの海に沈む】 「ち、ちょっと待って下さい~!?私 海に沈むんですか?」 「残念だよ…カガ…恋人だったのに…」 「こ、恋人なのに沈むの??」 「ああ…楽しい思い出が甦るようだ…」 「バケツとか…バケツにハマるとか…天然キャラは脂肪フラグとか…」 「バケツ しか無いじゃないですか!!」 「先生…俺が言うのも何だけど…」 「はい?綾波お兄さん…」 「これ…落ちが無いよ」 「へ??」 先生は台本を見始める、気づい頃は既に遅く 何百章の台本が次々と重なっていく。 「こ、これ全部!!??」 「当たり前だ…カガ…今日は帰さないよ…」 「じゃあ、先生…頑張って下さい。妹を宜しくお願いします」 「あ、綾波お兄さん!?」 「カガ…愛してる…もう離さないよ」 「うわひっ!!!?」 ああ…ギャラリーが取り囲んでる百合モノの撮影だと思ったのであろうか?先生には何かお菓子の詰め合わせを渡さないと浮かばれないだろうから…
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