第1章 …落ちた

10/17
前へ
/503ページ
次へ
………江戸時代!? 「ちょっと待った!!! 今って…あのっ…江戸!?」 「はぁ? 何当たり前のこと言ってんだ」 「タイムスリップー!?」 う、嘘だーっ!!! 「た…たいむ…?」 「こいつ日本人じゃないのか?」 「そういや服装も見慣れないな…」 テンパるあたしにざわめきだした周りの人々。 おっ、落ち着け!! そんなことあるわけない!! あたしは時代劇に巻き込まれただけ…!! はっ!! そうか!! これは夢だ!!! 「ちょ、すいません! 誰かあたしの頭殴って!!」 「はあ!?」 「お願いだから!!」 「…頭狂ってんじゃねぇのか?」 狂ってないわ!! 狂ってんのはお前らだ!! なにこの御時世に刀なんか持ってんの!? 捕まりたいの!? ちょんまげとかあり得ないから!! 「もういい!! 自分でなんとかする!!」 あたしは呆れている隙をついて井戸の中に… ―――ドボン!! と落ちた。
/503ページ

最初のコメントを投稿しよう!

701人が本棚に入れています
本棚に追加