第6章 Preparedness to die

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―… 「…💤」 「…ちゃん…」 …ん…。 誰かあたしを呼んでる気がする…。 あたしはゆっくり瞼を開いた。 「おはよ里紅ちゃん」 「あ…山崎さん…ぉはようございます」 あたしは寝ぼけ眼でムックリ布団から起きた。 ふぁぁっ…。 よく寝た…うん。 「もうお昼だからそろそろ用意してね」 「ふぁーい…」 そうだった。 昼からはお仕事って局長に言われたんだった…。 山崎さんに返事はしたものの、頭は全然回転してなくてただぼんやり部屋の片隅を見つめるあたし。 んー…。 「里紅ちゃん眠そうだね」 「…眠いです…」 山崎さんは優しく笑うとあたしの髪に手を伸ばした。 「…すごい寝癖。早く直さないと沖田さんに笑われちゃうよ?」 「はっ!! それは嫌!!」 あたしはパチッと目を開き体のスイッチをONに! 「ご飯すぐ持ってくるから顔洗ってきたら?」 「うん! ありがとう!」 山崎さんってお兄ちゃんみたい! あたし一人っ子だから兄弟とか欲しかったんだよね!! 山崎さんお兄ちゃんに欲しいわぁぁ!
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