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「る~るるる~♪」
ある日の昼下がり。
あたしは屯所の前で打ち水をしながら小唄を歌っていた。
あたしが作詞作曲のテキトーなやつをね。
で、最後の締めはやっぱり…。
「ウルトラ soul! へいっ!」
――バチャ!!
「あっ…」
「…」
ウルトラソウルのヘイに合わせて勢いよく水を撒いたら、たまたま近づいて来ていたらしい沖田に水をぶっかけてしまった。
…やっべ。
「……わざとか…?」
ギロリと睨む沖田にあたしは身震いする。
そんなまさか…!
「わざとなわけないでしょ! ほら、ウルトラソウルってなんかついテンション上がっちゃうじゃん?」
「…何意味わかんねぇこと抜かしてんだよ…」
やばい!
沖田が爆発しそうだ!!
「ごめんごめん! 風邪引いちゃうから早く着替えた方がいいよ!」
「あぁ…そうする。……じゃねぇよ!!」
「ええ!?」
沖田はあたしに小袋を差し出した。
…なんだ?
「明日ここに客人が来る。だから客人用の茶菓子を買ってこい」
「えー」
「文句不平ばっか言ってっと内臓抉るぞ」
「…すぐ買って参ります!!」
…こうゆうわけで あたしはお使いを頼まれたの。
でもこれが思わぬ事態を招くことになってしまった…。
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