第1章 …落ちた

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あーめんどくさっ!! カタカナ通じないってめんどくさっ!! 「とにかくあたしはこの時代の人間じゃなく未来の人間なんですよ。もしくはこれは悪い夢です」 「それ聞いたの5回目だよ」 あははっと笑う副長さん。 …なんかチャラいオーラが見える。 「じゃあお前が未来の人間だと仮定して…何故江戸にきた?」 明らか敵意剥き出しの沖田…さん。 知らんわ。 あたしが聞きたいわ!! 「来たくてきたわけじゃないよ…。おばあちゃんちで猫助けようとして井戸に落ちたらココにいたんだもん」 「井戸に落ちるって…今時子どもでもそんなことしないよ(笑)」 ぷふっと堪えきれずに土方さんは吹き出した。 うぅ…昔の人に今時とか言われた…。 「まぁ正直…君が敵に見えないのは確かだよ。ただ服装や言葉が珍しいだけでね」 近藤局長は優しい口調でそう言った。 うわぁ…これぞ美男子!! カッコいい!!
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