第7章 さよなら…?

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―… 時刻は午前2時を回った。 空には一際怪しく口角をあげた月と それを取り巻く小さな星たち。 まるであたしを嘲笑うような月に少しムカついた。 …あれからよく考えたけど あたしやっぱり出ていく。 厄介者は消えます…。 みんなに迷惑はかけたくない。 あたしを拾って、少しの間だけど世話してくれてありがとう。 …もう厄介はかけないから。 あたしは少なすぎる荷物を持って 静かに…振り返ることなく屯所を後にした…。
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