第7章 さよなら…?

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†沖田side† ―次の朝… 「…」 俺はいつもより早く目が覚めた。 もう一眠りしようとするが どうも眠れない。 …色々ありすぎて疲れてるはずなのに…。 目を閉じれば浮かぶのは 高杉の唇が里紅に触れたあの瞬間…。 肝を矢で貫かれたように胸が痛み、そして堪らなくイライラした。 …だから少し…里紅にきつくあたってしまったかもしれない……。 「はぁ…」 なんでこんなに煮えきらねぇ気持ちになるんだ…。 俺は寝間着のまま部屋を出て井戸へ向かった。 そして冷たい水で顔を洗う。 …………。 俺は里紅の部屋のほうを見た。 …まだ……寝てるよな? ただ俺はなんとなく アイツの部屋の前まで歩いていき襖を少しだけ開けた。 「…?」 物がない、暗い部屋に里紅の姿はなかった。
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