第8章 Bitter kiss and a sweet hug...

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「え…?」 「…着てろ。夜の街には刺激が強い…」 そう言って沖田はあたしから視線を外す。 そういえばあたし肩出しスタイルだった…。 ……。 「…沖田のえっち!」 「…えっち…?」 あ、分かんないんだ…。 うーんと…。 「変態すけべってこと!」 「ああ? お前の幼い体に興味ねぇよ」 「んなっ…!?」 ちょ…幼い体って…。 そりゃあたしエロいセクシーなスタイルじゃないけど…!!! ムッかつくなオイ!!! 「最低!! ド変態沖田!! 歩く変態!!」 「誰が歩く変態だコラ…💢」 沖田を一瞥してからあたしはそっと羽織に腕を通す。 …ずっとこれ着たかったんだ。 新撰組を背負ってるって感じ…。 「似合うでしょ!」 あたしは沖田に自慢した。 「化粧とったらな」 「まだ言うか!?」 あたしが怒ると沖田は少しだけ微笑んであたしの頭を撫でた。 …沖田が笑った…!? 初めて見た沖田の笑顔にあたしはつい見とれてしまった。 「…じゃ…帰るか」 「…うんっ」
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