第9章 恋の蕾は開花時期

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そこにやってきたのは原田さんと斎藤さん。 永倉さん、原田さん、斎藤さんのトリオでいること多いよね。 「意味のない変な呪文を聞いてたんだ」 「じゅ…呪文?」 「永倉さん! 呪文じゃありません! 歌です!」 「それ俺たちにも聞かせてくれよ! 一も聞きたいだろ?」 「…………聞きたい」 「嘘ぉ!?」 さ、斎藤さんが原田さんの声かけに答えた…!! 「じゃ里紅次の呪文よろしく!」 「うーん…」 何の歌にしようかなぁ。 あっそうだ! 「あるう日♪ 森のなか♪ くまさんに♪ 出会った♪ 花咲く森の道~くまさんに~出会った~♪」 「熊に出会ったってのに呑気だな」 「ほんと。きっと即死だっただろうね」 冷静に歌詞をとらえる原田さんと永倉さん。 あのさ…これ楽し気な歌だからさ…。 あんま現実じみたこと指摘しないでっ!! 「永倉さん!!原田さん!! 世界観壊さないで!」 「え?」 「まぁ結局里紅は音痴だね! 絶対僕のほうが上手い!」 「何ーっ!?」 音痴だと!? このあたしが!? ありえなーいっ!!
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