第9章 恋の蕾は開花時期

10/29
前へ
/503ページ
次へ
は!? 「そんなふうに女の子を馬鹿にしてると一生独り身の人生になっちゃうよ!」 「お前のどの辺が女なのか分からねぇ」 「はあ!? 沖田最低!! 目絶対腐ってる!!」 どの辺も何も全部女よ!! 「少しは土方さん見習ったら!?」 「…なんでいきなり土方さんが出てくる」 「だって土方さん女の子にはすごく優しいじゃん! 沖田には女を敬う心が全く感じられない! レディーファーストを知らないわけ!?」 「れぎい…?」 「もうバカ!!」 あたしはぷいっと沖田から視線を外した。 なんなのよ…!! いつもいつも馬鹿にして!! …あたしのこと…ほんとにそんなふうに思ってるの……? 「夫婦喧嘩なら外でやっとくれ。犬も食わんというだろうに」 「夫婦じゃねぇよ!!」 柳澤さんの言葉を沖田はすぐに修正した。 「なーにを照れとるんじゃ総司」 「照れてねぇ!! 仕事しろジジィ!」 「わかっとるわい」 …なんで沖田…あたしをここに連れてきたんだろ。 「……おい」 「……」 もう知らない!! 沖田のアホ!! あたしは黙りを決め込もうと心に決める。
/503ページ

最初のコメントを投稿しよう!

702人が本棚に入れています
本棚に追加