第9章 恋の蕾は開花時期

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沖田と二人で屯所へ帰る途中…。 「♪」 あたしはウキウキ気分。 今日沖田があたしを鍛冶屋に連れ出したのは この刀をあたしに渡すためだったんだって分かったんだもん! 嬉しいなぁ! もうにやけが止まんない! あたしってばもう一人前の武士? 雑用係卒業いぇーい!! にしても沖田… なかなか粋なことするじゃん♪ ちょーっとだけドキッとした! 「……里紅」 「何ー?」 「…あー……いや、なんでもねぇ」 「? そう?」 沖田はチラッとあたしを見るとすぐに視線をそらした。 変には思ったけどあたしは特に気にしなかった。 真剣かぁ…。 あたしはキランと輝く刀を握りしめる自分を想像してみる。 カッコいいなぁ~!
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