第10章 My answer

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「外出禁止!?」 「そう」 声をあげるあたしに 近藤さんはにっこりしながら頷く。 いやいやいや…。 「どーしてですか!? あたしが真剣持ったからですか!? あたしが辻斬りみたいな真似をすると思ったからですか!?」 「誰もそこまで言ってないよ…」 「少し落ち着けって里紅! な?」 興奮状態のあたしを土方さんが宥める。 だって…だってぇ!! 「休みの日にお出掛けもできないなんて嫌ぁ!」 お茶屋にいって、みたらし団子や大福を食べることもできないなんて…。 あたしは一体何を楽しみにこれからを生きていけばいいの!? 「……もう生きる意味が分からなくなりました…」 「そんな大袈裟な…」 苦笑い気味の土方さん。…大袈裟じゃないもん。マジだもん。 「外出禁止っていうのは、一人はって意味だよ」 「??」 「誰かと一緒なら 外出してもいいよ」 「わぁーい! さすが近藤さん!!」 なんだかんだ優しいから近藤さん大好きーっ!
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