第10章 My answer

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なんのために爆弾を…? ただ驚かすためだけ? 奴らの狙いはここの爆破…? でもそんなことしたら自分たちだって…。 いや!! 山崎さんの言うことが正しいなら… …もし…爆弾がただの脅しの道具なら… あたしを拐うためか…。 それなら筋が通る。 最初に小さな爆破をしたのはあたしたちの混乱を招き、持っている大きな爆弾を本物だと思わせるため。 あたしが気づいた火薬の匂いは最初爆破した爆弾のものだったんだ! だったら奴らが持ってるのはダミー!! 「山崎さん! 皆に伝えて下さい!! 奴らが持っているのは爆弾じゃない!! 脅しのためだけの道具だって!!」 「え…?どうして爆弾のこと…!」 やっぱり。 爆破されたくなければあたしを出せって言われたんだ。 敵が来ていないのを見ると、それには応じてないようだね…。 「安心して大丈夫! だって爆破したら自分たちだってただじゃ済まないし! だから思いっきりやっつけて!」 「わかった…。でも万が一がある! 後は任せて里紅ちゃんは安全なところに逃げてくれ!」 …気は進まないけど従うしかないか…。 そう思った時 部屋の襖が音を建ててくだけ散った。 「その通りです。よく分かりましたね」 ニコッと微笑んだ白髪の男。 山崎さんはすかさずあたしの前に出た。 「早く行って里紅ちゃん!!」
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