第10章 My answer

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白髪の男の回りには取り巻きがたくさんいた。 …皆は!? 「…驚いた顔をしてますね。局長さんたちなら向こうで寝てますよ」 「は…!?」 寝てる…!? まさか…!! 「今更逃げてももう遅いと…監察の山崎さんはともかく、頭のいいあなたならわかりますよね?」 「…何したの…あんた…」 「耳を貸すな里紅ちゃん!!」 皆が易々とやられるわけないじゃん…。 でも誰も来ないし、こいつらに目立った傷がない。 おかしいでしょ…!!! 「話は聞かせていただいていましたが…この爆弾が偽物だと気づいたのはすばらしいです。…ですが…少し甘かったですね」 取り巻きの攘夷浪士たちがあたしたちを取り囲む。 「あなたが嗅ぎ付けた匂いは火薬ではありません。睡眠薬を共に練り込ませた煙玉独特の匂いです」 …その煙玉で皆を眠らせた…。 確かに、それなら納得いくね。 「…一本取られたかな」 あたしは握りしめていた真剣を床にそっと置いた。
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