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「里紅ちゃん!?」
「山崎さん、刀を下ろしてください。奴ら…危害をくわえる気はないようなんで」
「でも…!!」
あたしは山崎さんの耳元に口を近づけ、奴らに聞こえないようにあることを耳打ちした。
すると山崎さんは顔を青ざめさせて ゆっくり床に刀を置いた。
「…利口な判断ですね。では行きましょうか」
「!! オイ!!!」
山崎さんが攘夷浪士にとり押さえられ 声をあらげた。
あたしはゆっくり白髪の男に歩み寄る。
「里紅ちゃん!!」
「…大丈夫! 後のことは任せたよ」
あたしは山崎さんを安心させるように微笑んで屯所をあとにした。
…絶対戻ってくるから…
待っててね。
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