第10章 My answer

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―… 街の外れにある廃墟につれてこられたあたし。 白髪の男に促され中に入ると、そこには高杉さんがいた。 高杉さんは紫がかった妖艶な瞳であたしをとらえた。 「…久しぶり。元気してた?」 「…お陰さまで…」 「悪かったね。手荒な真似をしてしまって。…でも殺してはいないはずだよ」 「そうですね。…現段階では…ですけど」 あたしがそう言うと高杉さんの表情が固まった。 「…分かってたのか…。やはりさすが…としか言いようがないね」 高杉さんはふっと口元を緩める。 …あたしが嗅ぎ付けた匂いは 確かに最初に爆破した爆弾のものではなかった。 でも、白髪の男が言った 睡眠薬を混ぜた煙玉の匂いでもなかった。 …あたしが火薬と薬品の匂いを間違えるわけないでしょ!!! 奴らは確かに爆弾を持っていたんだ。 でも手には持っていなかった。 …屯所の中に隠したんだ。 きっとあたしが高杉さんの要求を断れば… 屯所を爆破する。
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