第10章 My answer

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正しいのかは分からないけど でも間違ってはいないって信じてる。 「…その他に聞きたいことは?」 「…初めて会ったのは偶然ですか? それとも…策略ですか?」 「それは本当に偶然。まさか新撰組隊士だなんて夢にも思ってなかった」 …そうだったんだ。 あたし思うの…。 きっと江戸にきて初めて出会ったのが高杉さんだったら、あたしは絶対討幕派にいたって。 「…もういいかな。そろそろ里紅を返さないと 俺もただじゃ済まなくなりそうだし」 高杉さんの言葉であたしは新撰組のことを思い出した。 …みんな大したケガしてないといいけど…。 「あ、爆弾を隠した場所教えなきゃね」 「それなら大丈夫ですよ。今頃は全て撤去されてるでしょうから」 屯所から連れ出されるとき、山崎さんにそのこと伝えといたから。 隠された爆弾の処理、よろしくお願いしますって。 「…やっぱり里紅を策にはめるのは無理そうだ」 苦笑いを浮かべた高杉さんにあたしはニッコリ笑みを返した。
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