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屯所爆破未遂事件の数日後。
「ふぅ…」
稽古場にて清々しい汗を流しています。
「ほんと里紅強くなったよね~」
「ホントですか!?」
「うん! 竹刀も様になってきてるよ」
うわーい永倉さんに誉められた♪
「じゃあ明日は俺と稽古しようか」
「山崎さん!」
後ろで山崎さんがニッコリ微笑んで見ていた。
ようやく普通にみんなと同じような稽古ができるようになったんだなぁ!
さっすがあたし!
柔道、空手の経験が役にたってる……かは分からないけど。
「あ、そういえば山崎さん彼女いるんですかぁ?」
「え…」
「えっ!?」
永倉さんから発せられた言葉にあたしはとても驚く。
かっ…彼女!?
山崎さん彼女もち!?
「あの…永倉さんどこでそれを…」
「土方さんが言ってましたよ~!」
「……」
山崎さんはばつが悪そうに額に手を当てて俯いた。
「僕にも詳しく聞かせてくださいよ!♪」
「いや…えーと…」
明らかに戸惑いを隠せない山崎さんと楽しそうな永倉さん。
…永倉さんって多分Sだと思う。
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