第11章 ザ ラブコメ!

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「はあ? ただの風邪だろ…」 「違ーう!! 絶対違う!! 違う違う違ーう!!」 ―… 「じゃ心臓の音聞きますね」 「…」 医者のおじさんが沖田の胸に聴診器をあてる。 えーあたしがいつまでも騒がしく泣きわめいたため、沖田は仕方なくここへやって来ました。 心配だったからついて来ちゃった! …ってのは嘘で、ちゃんと見張ってないと沖田逃げるかもしれないからね! 「うーん…まぁ風邪ですね。普通の」 「そんなわけないじゃないですか!! ちゃんと調べてくださいよ!!」 「いや調べましたけど…これは普通の風邪です。夏風邪です」 「はあ!?」 この医者大丈夫か!? つか本当に医者か!? 「お前なんだ。医者か?」 「ただのしがない高校生ですが」 「なら黙ってろ!!」 だってー!! あたしは沖田に言われて仕方なく押し黙った。 「えーまぁ…今微熱があるようなので 薬を飲んで安静にしていてください。今夜辺り熱が上がってくる可能性もありますから」 「分かりました」 …結局 やはり沖田の病名は夏風邪で覆ることがなかった。
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