第11章 ザ ラブコメ!

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「ただの夏風邪かよ~。心配して損した!」 「お前が勝手に大袈裟なこと抜かしてただけだろーが…」 屯所に戻ってきたあたしたち。 沖田は布団を被り今すぐ眠れる体勢だ。 「いい沖田? 手洗い、うがい、アルコール消毒をすればどんな病気にだってかからないんだからね」 「…最後のはなんだ?」 「あ、手洗い、うがい、手ぴかジェルでもいいよ」 「だからなんだよ最後のやつは…」 えー知らないのこの言葉? 言っとくけど非核三原則と同じくらい大事だよ。 「はぁ…もういいからお前は仕事戻れ」 「いや沖田が眠ったら仕事しようかなって」 「お前がいると気が散って眠れねぇんだよ!」 もう…仕方ないなぁ。 一人で仕事したくないんだけど。 あたしは渋々沖田の部屋から出た。 そして廊下を歩いているときふと思った。 …沖田が風邪ひいたのって…この前雨の中傘もささずにあたしを待ってたから…? あたしはふっと振り返り静かな沖田の部屋を見る。 ……あたしのせいだ…。
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