第11章 ザ ラブコメ!

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―… 「づぁ~…」 「どうしたの里紅ちゃん。そんな魔物みたいな声だして…」 机に突っ伏して項垂れるあたしに声をかけたのは山崎さん。 仕事の合間の休憩中です。 「…沖田が風邪引いたの…あたしのせいなの…」 「え…」 「…何かしてあげたいけど、あたし何やっても逆効果になっちゃうし…でもこのまま何もしないのも耐えられないっていうか…」 …もどかしいというか…。 あたしが近くにいると気が散って眠れないって言うし…。 でも何かしてあげたいの。 「山崎さんの彼女が自分のせいで風邪引いちゃったら、山崎さんは何をしてあげますか?」 「またその話引っ張るのね…」 山崎さんは苦笑いを浮かべたが話を続ける。 「俺だったら…良くなるまで側にいてあげるかな」 「でも近くにいると気が散るって…」 「……沖田組長に言われたの?」 「うん」 「…そりゃ魔物になって叫びたくもなるだろうね…」 そうなんすよー。 あたしはこれでも心配してるのに……。 「…じゃあ何かつくってあげたら? 栄養のあるものとか」 「あたし料理できないんですよね…きっと何を作っても豚のエサにしかなりません」 「なら俺も手伝ってあげるから。だから野菜たっぷりのお粥作ってみない?」
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